妄々録拾穂抄

MowMowしている

”わからない”を始める

普段は口数が少ないので独り言も発するほうではないのだが、「わからん」だけはよく漏らしてる気がする。

本を読んでいて論旨が理解できなかったり、業務の処理上で思いがけず謎の数字が出てきてぱっと検討がつかないときなど、思わず「わからんな~」とつぶやいてしまったりする。

状況によって自然に出てきてしまうのでむやみに発する口癖でもないが。

どこかで読んだがあるコンサルでは「わからない」は絶対言ってはいけないとしつこく教えられるらしい。確かに仕事の性質上わからんでは済まないのでそれはそうなのだろうが、自分はなんで言っちゃうかというと……実はそんなに意味はない。

と書いてしまうと話が終わってしまうのでちょっと考える。

「わからないと言うな」というのは結局「答えを出すために情報を得て考えよ」というのが含意されている。当たり前か。

自分も「わからんな~」で終わらせて放り出してしまうわけではない。そこから調べたり作業を精査し直したりするわけだから、わからない状況を追認して口に出してるだけのことだ。わざわざわからんなーを口に出して意識的に頭の中を切り替えてるのもあるかもしれない。

わからないを終端にしてしまうと途方に暮れておしまいなので、道に迷ったらそこを始点にまた仕切り直し。

本の内容なら周縁の知識や語彙を調べて認識を明確にしたり他人の解説を参考にする。

わからんことを取り掛かりに、とりあえず思いついたり目についたワードは繋がるだけ調べてしまう。

理解できなくても調べて出てきたものは読み流しておく。詰め込んでおけるものは頭の中で一緒にしてしまえばあとで何か引っかかる。

頭の中でこねておくのは結構大事で、よく言われるのは詰めておけば後でぼやっとしてるときになんかいいこと思いつくというやつだ。

今までわからんを連発してることもとりあえず考えるのはやめてない。何がわからないかを明確にするのも結局漠然とした”わからない”から始まる。

しばらく仕事と先々のことを考えてもやもやしているがやってることはいろんな記事とか読みながらどうアプローチしたらいいか、もやっとしてるのを明瞭にしたらいいか、わからないの解消作業だ。

そして書いておくこと。これ自分の基本。

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