妄々録拾穂抄

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E.マランヴォー『ミクロ経済理論講義』林敏彦訳 1981年 創文社

テキスト収集の一環。

中・上級のミクロ経済学テキスト。数学ゴリゴリ使う。

レベルはヘンダーソン、クォント『現代経済学-価格分析の理論-』<本書=ヴァリアン『ミクロ経済分析』くらいらしい。これより高級だとアロー、ハーン『一般均衡分析』。

以下目次情報

第1章 ミクロ経済理論の概念の構造

 1. 理論の目的

 2. 財、経済主体、経済

 3. 財概念の可能な解釈

   (ⅰ)財の質 (ⅱ)所在地 (ⅲ)日付け

 4. 会計計算経済の実証理論としての意義

 5. 厳密性と単純性への要請

第2章 消費者

 1. 理論の概要

 2. 効用関数

 3. 効用関数と選好関係

 4. 実行可能性集合

 5. 効用関数に関する仮定

 6. 均衡の存在と需要関数

 7. 均衡の限界特性

 8. 限界等式が均衡の決定に十分である場合

 9. 需要関数の考察

  10. 基数的効用

  11. 顕示選好の公理

第3章 生産者

 1. 定義

 2. 生産関数概念の妥当性

 3. 生産集合に関する仮定

 4. 完全競争下の企業均衡

 5. 追加的制約のある場合

 6. 企業の供給法則と需要法則

 7. 費用関数

 8. 短期的意思決定と長期的意思決定

 9. 独占

第4章 最適

 1. 最適状態の定義

 2. 分配の最適に伴う価格

 3. 図による説明

 4. 市場均衡の最適性

 5. 生産の最適

 6. 規模に関する収穫逓増と凹形等量線

 7. パレート最適

 8. 最適と社会的厚生関数:余剰

 9. 最適理論の現実的妥当性

  10. 最適に伴う価格の存在を証明するための分離定理

第5章 競争均衡

 1. はじめに

 2. 分配経済の均衡方程式

 3. 交換経済の均衡方程式

 4. 価値、希少性および効用

 5. 価値と費用

 6. 生産を伴う私的所有経済の競争均衡方程式

 7. 価格と所得分配

 8. 一般均衡の存在

 9. 均衡の一意性

  10. 均衡の実現と安定性

第6章 不完全競争とゲームの状況

 1. ゲーム理論の一般モデル

 2. 双方独占

 3. 複占

 4. 結託

 5. 裁定取引きと個人間の交換

 6. 交換経済のコア

第7章 無限に多数の経済主体からなる経済

 1. 「原子的」あるいは「無原子」経済

 2. 凸性

 3. 最適理論

 4. 無原子経済の競争均衡

 5. 支配と自由参入

   (ⅰ)一般的考察 (ⅱ)簡単なモデル (ⅲ)コアに関する予備的考察

   (ⅳ)独占と競走 (ⅴ)コアの補完的考察

 6. 再び独占及び複占理論について

第8章 最適の決定過程

 1. 問題

 2. 一般原理

 3. 模索過程による手続き

 4. 数量目標を伴う手続き

 5. 中央当局モデルを用いる手続き

 6. 選好の正しい表明

第9章 公共的意思決定

 1. 一般的考察

 2. 外部効果

   (ⅰ)最適 (ⅱ)均衡と最適の関係 (ⅲ)サービスの支払あるいは合意

   (ⅳ)税・補助金および直接的規制 (ⅴ)消費の外部効果

 3. 集団的消費

   (ⅰ)最適 (ⅱ)擬似市場均衡 (ⅲ)会費制の均衡 (ⅳ)政治経済的均衡

 4. 混雑効果を伴う公共サービス

 5. 固定費用を伴う公共サービス

   (ⅰ)最適 (ⅱ)政治経済的均衡 (ⅲ)1つの経済計算

 6. 再分配と次善最適

第10章 通時的経済

 A) 財と日付け

 1. 市場価格と市場利子率

 2. 消費者

 3. 企業

 4. 1つの実証的利子理論

 5. 最適と割引き

 6. アレの意味での最適性

 B) 各期に固有な生産

 1. 生産の期間分析

 2. 通時的効率性

 3. 利子と利潤

 4. 近視眼的意思決定と資本の移転可能性

 5. 効率的定常状態及び効率的比例成長

 6. 資本の最適

 7. 再び利子理論について

 8. 定常均衡

第11章 不確実性

 1. 状態と事象

 2. 条件付き財と計画

 3. 条件付き価格の体系

 4. 不確実性下の個人の行動

 5. 不確実な見込みの選択に関する線形効用関数

 6. 線形効用関数の存在

 7. 危険プレミアムと危険回避度

 8. 危険の交換

 9. 個人的危険と多数の経済主体

  10. 利潤と危険の配分

結語

数学付録ー多変数関数の条件なしあるいは条件つき最大最小(J.C.ミルロン)

 1. 有用な定義

 2. 多変数関数の「条件なし」最大

 3. g_j(x)=0(j=1,2,‥,m)の形の条件つき極大極小

 4. g_j(x)≧0(j=1,2,‥,m)の形の条件つき極大極小

訳者あとがき

文献補遺