妄々録拾穂抄

MowMowしている

死亡災害DBが更新されていた

ついったーで言及されてて知ったが令和元年~3年度までの分が更新されていた。

職場のあんぜんサイト:死亡災害データベース

厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」では年度ごとに起こった死亡災害の事例をリストにして載せている。転落、挟まれ、巻き込み、交通事故など労働中に様々な原因で起きた死亡事故の一覧である。興味本位で読み物にしてもいいがこれは実際に起きた事案の集積なので、去年であれば867件、その数だけ死んだ人間がいるという一覧でもある。なんとなく似たようなことになりそうだった覚えがという人もいるかもしれない。

こんなに思いがけなく人は死ぬのだというのといわゆる現場猫みたいな事案や不慮の事故が何百件も起きているのを知ると、簡単な安全対策もめんどくさくたってバカには出来ないという気持ちになる。慣れたことや簡単な動作でも人間は簡単に死に得るのだ。例えば脚立の下の方の段を踏み外すにしても頭から落ちれば死亡事故につながる。

脚立(全高2.03メートル)を下りる途中、足元が下から2段目(床からの高さ0.50メートル)の位置でバランスを崩して墜落し、後頭部を床面に強打したもの。

こんな感じで状況が淡々と記述され被災者が死亡するに至ったかが記されている。中には避けられないものもあるが。

安全対策の不十分さで亡くなった事例を令和3年度からいくつか抜粋してみる。

被災者は、高さ1.9メートルの足場上で、木造平屋建の建物の壁の下地となる間柱を取付ける作業を行っていたところ、土間に墜落したもの。保護帽、安全帯は着用していなかった。

学校の4階の窓ふき作業を行っていた被災者が、4階付近から墜落したもの。足場等の設置はなく、ヘルメットや安全帯の着用もしていなかった。

被災者が単独で、ベニヤ板搬送機械を停止させずに、機械の改良作業に従事していたところ、搬送機械のベニヤ板を送るために設けられたプロペラ部分に骨盤部を挟まれ骨折し死亡したもの。

被災者は、工場内にある破砕機の清掃を行うため、破砕機投入口のコンベアの開口部から機械内に入ったが、稼働していた破砕機の羽根に巻き込まれて死亡したもの。

幼稚園・体育館改修工事、外構工事において、作業員がコンクリートミキサー車後方で作業中、コンクリートの搬入を終え場外に移動するため後退したコンクリートミキサー車左後輪に巻き込まれ被災したもの。

自分は内勤だが外作業を手伝うときもあるのでいつうっかりということがあるかもしれない。ご安全にといきたいところである。