さっき見てた。
12人の男女がどこか分からない広大な森の中で目を覚ますと、突然何者かに命を狙われていることを知らされ命がけのサバイバルが始まる。実はネットでまことしやかに言われていたセレブが娯楽のために一般庶民を拉致して行う人間狩りが本当に存在しているのだった。しかし狩られる庶民の中に軍人上がりの女が一人いて……というスリラー映画の体で始まる。
割と序盤からばしばし対象者が殺されびゃんびゃん血が飛び散る。終始冷徹でちょっとイッてる雰囲気出してる主人公がいい感じに状況を切り抜けていくが、それ以上にキレた演技してる敵側のヒラリー・スワンクの演技もいい感じ。終盤でガチンコバトルする二人に注目。でもお約束で逆襲され敵方のセレブたちがやられるシーンはもうちょっと苦痛を感じさせてあげてもよかったんじゃないかなと思うあっさりさ。
セレブが市民を狩って楽しんでいるという陰謀論めいた状況に、それがどんな理由で行われているかが終盤に明らかになってくる。そこらへんが宣伝の煽りでも言われてる社会風刺の側面があるのかなと思ったが映画の道具立て以上の意味はなかったかなと感じたり。どう見ても批評性のある映画ではなくバイオレンスでスッキリする系なので、ソフトのパッケージに書かれてるような文句を真に受けて変な意気込みで見ないほうがいいかもしれない。途中誰が敵か味方か、嘘ついてるのかついてないのか、みたいな状況も発生するがそこも頭からっぽにして深く考察しなくてもいい。見てるうちにこれはスリラー映画じゃなくてナンセンスホラーコメディだわと思ってしまった。
とりあえずキレ散らかしてるヒラリー・スワンクが出るとこまで見てほしい。