妄々録拾穂抄

MowMowしている

逆走ティーンズライフ

 気がついたら大人なので。

20歳以降なにに時間を使ったのかよく覚えがない。

病臥していたことを差し引いても、もうすこし芸が身についていたっていいのにと思う。病気にほとんど持って行かれたんだ、ないものはしょうがない。

誰もが就活をしていたころは自分探しが流行っていたようにも思うけれど、そんなの見向きもせず大人探しをしていて、いまも探し続けている。ロールモデルも存在しないしあんまりハードルを高くしすぎても一生見つからないことになりかねないが、少なくとも威儀と良識と良心を持ち合わせた人間でいられたらよくて。

青臭いだろうか、子供のころから多少は成長したのだろうか、そもそも成長ってなんだっけ。世慣れて擦れてそれでおしまいになるのは納得行かないものだから。

納得行かなさにこだわってどうせ世間一般の道も外れたしと思いながらウンウン考えてきたけれど三つ子の魂百までの感じでこの先もこのままいくのだと思う。

最近わずかばかりの分別と物心がついてきた。

やっぱり愛と優しさ。